発汗を促す香辛料の働き
香辛料が入った辛い食べ物を食べると
額や顎から流れるように汗をかきますね。
このような経験は誰にでもあり、味覚性発汗として誰にでも起こる普通のことです。
とは言え、香辛料が入った食べ物を食べた時に尋常ではないくらい大量に汗をかいてしまう場合は、多汗症の注意が必要です。
香辛料と多汗症の関係
コショウや唐辛子をいつもの食事にプラスして辛さを楽しんでいる人も多いのではないでしょうか?
辛い食べ物や飲み物には通常味覚性発汗と呼ばれる発汗作用があるので香辛料がたくさん入ったカレーやキムチなどを食べた時に通常より多く発汗する作用があります。
でも、これは多汗症とは違いますよね。
この作用は、トウガラシに含まれている
カプサイシンに代表されるように血行を良くして体内の新陳代謝を高めることから発汗が促されるのです。
また、辛いものを食べたことにより自律神経のうちの交感神経から汗腺に刺激が伝わり汗腺(エクリン腺)から発汗する作用もあります。
これらの症状は味覚性発汗と呼ばれ、辛いものだけでなく、すっぱいものを食べた時にも誰にでも起こる発汗です。
また、発汗量も人それぞれの体質によって違うので少量でも汗をかく人、大量でも汗をかかない人がいますが、汗が止まらなくなり流れるような汗をかいてしまう場合は
味覚性多汗症の疑いがあるので注意が必要です。
辛い物だけじゃない!味覚性多汗症の原因
味覚性多汗症は辛い物、すっぱいものを食べた時に過剰に汗をかいてしまう症状ですが、この原因としては辛い物の刺激だけではなく不安・ストレスなどの精神的な要因も大きく関連しているのです。
多汗症の多くは、精神的要因が関連していることが多くこの味覚性多汗症もに精神的な要因が大きいのです。
「辛いものを食べたら、また大量に汗をかいてしまう・・・」
こう思うことで精神的なストレスや不安が加わり自律神経のバランスを崩して精神的発汗も加わり余計に発汗することも。。。
「汗が出るのは当たり前!」と割り切りましょう!
辛い物の刺激による味覚性発汗に精神的発汗が加わり、汗の量が異常に増えてしまった時の対処方法として
「辛いものを食べたんだから、
汗が出るのは当たり前!」
と割り切ることで精神的にも安定し、発汗量が抑えられる効果があります。
これは、精神的発汗にとても有効的な対処方法なので味覚性発汗に限らず、精神的要因の大きい多汗症に効果があります。
汗をかいてしまっても、まずは心を落ち着かせて「大丈夫、問題ない!」と自分に言い聞かせることで精神的ストレスや不安を取り除くことができるので多汗症による発汗も抑えることができますよ!